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​各種書体を説明するページです

2つ以上の呼び名をもつ書体があり、
タイトルに書かれた書体名が必ずしも一番主流な呼び方とは限らない

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modern, by Ying

uncialとは「インチ」のこと。1インチほどの大きさの書体のためそのように呼ばれていたとする説もあるが*、1インチ(2.54cm)で書かれた写本はそう多くはない。その名前の起源は判然としない。2世紀から3世紀にかけて、北アフリカで発展した、丸みの帯びた書体。ギリシア語の書体をもとに改良されたともいわれている。

*聖ヒエロニムスのヨブ記への序文
habeant qui volunt veteres libros, vel in membranis purpuris auro argento que descriptos, vel uncialibus, ut vulgo aiunt, litteris

​アンシャル
uncial

artificial uncial.png

ペン先は水平方向にo°をキープするため、細やかペン先操作を必要とする書体。一見スクエアキャピタルに似ているが、あくまでアンシャル体からの変形のため、アルファベットは丸みが帯びたものが多い。ローマンアンシャルとも呼ぶ。

the Ceolfrid Bible

アーティフィシャル
アンシャル
artifical uncial​​

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早く書いたために少し右に傾斜しているのが特徴だが、もっと正式なものを書くための傾斜していないイタリックもある。イタリアの聖庁尚書院でも使われるようになり、chanceryチャンサリー体(聖庁尚書院)とも呼ぶ。実用的な書体であったが、より優雅なチャンサリー体などバリエーションも多く、ヨーロッパ中に広まり、かのイギリス女王のエリザベス1世もこの書体を習ったとか。

modern, by Ying

イタリック
italic

カロリンジャン.png

シャルルマーニュの時代に作られた書体。インシュラーやメロリンジャンなど、各地域それぞれで発展した書体がかなり難解のため、読みやすい文字をと考案された。西ローマ帝国が滅亡後、初めて西ヨーロッパで広く使われた書体。のちの時代にも長く使われ続け、ヒューマニストやファンデーショナルなど後世に多大な影響を与えた。カロリング・ミニュスキュルとも呼ぶ

TheMoutiers-Grandval Bible f. 7v

​カロリンジャン
caroline minuscule/carolingian

参考文献

Patricia Lovett, The Art and History of Calligraphy, The British Library, 2017

Julien Chazal, Calligraphie-le Guide complet, Groupe Eyrolles, 2012

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