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A Secret Story Behind the Origin of Golf
792mm×498mm
英語
コンプレスト体、アンシャル体
「ホビット」の中でも一番印象に残った面白いエピソードです。ホビットとゴブリンの大戦の際にゴブリン王の首をこん棒で打ちおとし、ウサギの穴に落ちてしまった。そのことがゴルフの始まりとなったというお話で、タイトルも「ゴルフの誕生秘話」となっています。作者のJ・R・R・トールキンがこだわった表紙の色を意識して、文字は青と緑にしました。ですが、飾り文字の色はずっと決めかねていて、いざ本番で書こうと思うと、濃い茶色の紙に沈んでしまう色が多く、いろいろと試行錯誤しましたが、まとまりのない失敗した色になっていしまった……しかし、意外と周りからはきれいな色と好評のようです。テキストの縦の長さに合わせた50cm超の‘I’の飾り文字やオリジナルの‘F’が見どころです。
If you have ever seen a dragon in a pinch, you will realize that this was only poetical exaggeration applied to any hobbit, even to Old Took's great-grand-uncle Bullroarer, who was so huge (for a hobbit) that he could ride a horse. He charged the ranks of the goblins of Mount Gram in the Battle of the Green Fields, and knocked their king Golfimbul's head clean off with a wooden club. It sailed a hundred yards through the air and went down a rabbit-hole, and in this way the battle was won and the game of Golf invented at the same moment.
瀬田貞二訳
いざという時の竜を見たひとがあったら、このいい方は、ホビットのようなものには大げさすぎる、ただ詩的にたとえたのだということが、わかってくれるでしょう。かりにトックじいさまの大おじにあたる「うなり牛」というあだ名のあるホビットに対してでも、大げさすぎます。「うなり牛」は、ホビットとしてはずばぬけて大きなひとで、馬に乗れたほどです。このひとは、緑ガ原の戦いで、グラム山のゴブリン小人の大軍のなかにつっこんで、ゴブリン王ゴルフィンブールの首をこん棒でうちおとしたものでした。その時、首は空中を百メートルとんでウサギ穴におち、これで戦いに勝ったそうで、それからゴルフ遊びというものが、くふうされたということです。